旅記Ⅶ|神話のふるさと出雲@島根
行った事がない土地や神社はまだまだたくさんあります。
ご縁があって行った土地や神社仏閣、みなさんに紹介したい素敵な場所などを「旅記」としてご紹介して行きたいと思います。
今回は島根の出雲に4年ぶりに行ってきました。
出雲といったら縁結びや福の神として名高い出雲大社がとても有名です。久しぶりに訪れた出雲は改めて素晴らしく、当時知らなかった神社にもたくさん行くことができましたのでご紹介いたします。
縁結びで有名!出雲大社
縁結びの神・福の神として名高い出雲大社。
主祭神はだいこく様として馴染みの深い大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。
「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」伝説にあるように、だいこく様がワニに皮をむかれ丸裸にされたウサギを救ったといわれ、慈愛のあるとても優しい神様です。
出雲大社の境内には、たくさんのウサギの石像があるのも特徴です。一匹一匹表情が違くとても可愛いので、境内を楽しむことができます。
また、大国主大神は幾多の困難を越えて国土を開拓された国造りの神様であり、さらにその国土を天照大御神に譲った国譲りの神話でも知られています。出雲大社は、国譲りの際に造営されたことが起源とされています。
大国主大神は生きとし生けるものが豊かに栄えるようにとお導きになる神事の主宰者であるといわれています。
旧暦十月には、全国の氏神様が出雲大社にお集まりになって縁結びや五穀豊穣などの神議が行われています。旧暦十月は特別で、出雲だけは『神在月(かみありづき)』とよばれています。
境内は優しいご神気でいっぱいで、大鳥居と銅鳥居の間にある松の参道はとても美しく、見事な松並木が並んでいます。
中には樹齢400年を超える松の木もあり、手入れが行き届いた参道もとても気持ちが良いです。
出雲大社境内の強力パワースポット
こちらの2ヶ所は、境内でもとても強くご神気を感じることができるスポットだと思います。
境内散策の参考にしてみてください^^
①本殿西側遥拝場
御本殿を囲む玉垣の西側に、本殿西遥拝場があります。
御本殿の内部は、中央に心御柱(しんのみはしら)という太柱があり、この心御柱を中心に時計回りに回って御神座に至る独特な構造になっています。その結果、御本殿内の御神座は正面ではなく西を向いています。
西側遥拝場は、大国主大神の正面に向かってお参りすることができます。
②御本殿真裏のスペース
出雲大社の一番のオススメポイントは、御本殿真裏のスペースです。西側遥拝場から時計回りに少し進んだところになります。2匹のウサギが御本殿に向かって手を合わせているのですぐわかると思いますが、ここがすご~く良いです。
御本殿のエネルギーをとっても近くに感じて浴びることができるので、2匹のウサギさんと一緒に手を合わせてみてはいかがでしょうか。ご神気をビンビン感じることができると思います。
出雲大社境内は大変広く、拝殿や神楽殿もとても立派です。境内を歩いてるだけでも本当に癒されます。
お気に入りのウサギさんの石像を探すのもとても楽しいです。ちなみに私の一番のお気に入りの像は、勾玉を持ったこちらのウサギさんです^^出雲大社に行かれた際は、どこにいるか探してみてくださいね♪
♦出雲大社
住所:出雲市大社町杵築東195
神迎の地 稲佐の浜
稲佐の浜は、出雲大社から西方に1kmに位置する海岸です。
神在月の旧暦十月十日には、全国からお越しになった八百万の神々をこちらの稲佐の浜でお迎えする「神迎神事」が行われています。
また、稲佐の浜にはひと際大きな岩があり、こちらは「弁天島」といわれています。弁天島は、かつては海の中にあったといわれていますが、潮流や川の環境の変化により今では浜と陸続きになっています。
潮風やさざ波の音を聞いているだけでも、本当に癒される稲佐の浜。出雲大社に行った際は、ぜひ足を延ばして稲佐の浜に行ってみてはいかがでしょうか。
♦稲佐の浜
住所:出雲市大社町杵築北2711
竜宮城のような美しさ!日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)
出雲市駅からバスで60分ほど行ったところにある、島根半島の西端に位置する日御碕神社。
朱色の鮮やかな楼門や巨大な老松が美しく、日御碕神社のすぐ近くには経島(ふみしま)も見ることができます。
経島にはすごーい数のウミネコがいました。
日御碕神社は、天照大御神を御祭神とする「日沉宮(ひしずみのみや)」と素盞嗚尊を御祭神とする「神の宮(かみのみや)」の上下二社からなり、両本社を総称して日御碕神社とよばれています。
伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守るように」との神勅により祀ったのが日沉宮の始まりといわれています。
青い日本海と緑の松林を背景にした朱の社殿はまるで竜宮城のような美しさでした。
日御碕神社の御砂守もオススメです。
境内の御砂が入っている厄除け守りですが、何とずっと持っていても効果は変わらないそうです。一般的なお守りは半年から一年くらいといわれているのですごいです。
御砂はお家に撒いても良いですし、何かあったときは砂に触ると更に良いそうです^^
♦日御碕神社
住所:出雲市大社町日御碕455
スサノオ神話の原郷 須佐神社
全国で唯一、須佐之男命(すさのおのみこと)の御魂を祀る神社です。
「出雲国風土記」には、須佐之男命この地に来て最後の開拓をした際に「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたと記されています。
御祭神は、須佐之男命の他に、稲田比売命(いなたひめのみこと)・足摩槌命(あしなづちのみこと)・手摩槌命(てなづちのみこと)です。
御本殿裏にある樹齢1300年以上といわれる杉の古木は、地元の方は親しみを込めて「大杉さん」とよんでいるそうです。
周囲は6m・高さは21mほどあり、その昔加賀藩から帆柱にと金八百両で所望があったが、当時の須佐国造りはこれを断ったと伝えられ、大切にされて来た御神木でもあります。
須佐神社を出ると、向かい合う形で天照大御神を祀る天照社があります。
弟である須佐之男命を見守るように鎮座されています。
周囲を緑に囲まれた、山深い中にひっそりと鎮座している須佐神社。山々から強烈に御神気が放たれていたように感じます。
どっしりとこの地域全体を護っている境内は明るく、清々しいさっぱりと気持ちのいい雰囲気でした。
須佐神社近くには、出雲須佐温泉『ゆかり館』があり温泉も楽しめます。宿泊施設もあるようです。
今回は定休日のため伺えませんでしたが次回は温泉も楽しんでみたいと思います。
♦須佐神社
住所:出雲市佐田町須佐730
日本最古の大社造 国宝 神魂神社(かもすじんじゃ)
日本の創世神である、伊弉冉大神(いざなみのおおかみ)を主祭神とし、伊弉諾大神(いざなきのおおかみ)を合祀しています。
御本殿は現存する大社造の社殿のうち最も古いといわれ国宝に指定されています。
また、本殿内陣には極彩色の壁画があります。出雲国造家とゆかりが深く、その昔出雲国造の祖神である天穂日命(あめのほひのみこと)が高天原から天下る際に乗って来られたと伝わる鉄の神窯も祀られています。
神魂神社周辺は古墳が多くある大変古い土地です。森の中に静かに佇む神魂神社は、古来からの祈場だったのではと思います。
神魂神社近くの「出雲かんべの里」では、レンタサイクルの貸出しもありますので周辺の神社や古墳群を回るのにはレンタサイクルが便利でした。
自転車で10分程走ったところには眞名井神社もあり御神水を頂いてきました。
古代出雲の風を感じることが出来る、のどかでとても素敵な場所でした。
♦神魂神社
住所:松江市大庭大庭町563
♦眞名井神社
住所:松江市山代町84
新たな発見がたくさんの出雲旅!
4年ぶりの出雲旅は本当に楽しく、新しい発見がある旅でした。
大好きな出雲大社にも3日間連続で行くことが出来て、行きたかった神社も周れてご挨拶が出来て本当に良かったです。
出雲の方々も優しくて、気軽に声をかけてくれるおばあさんやお店の人に何度も心がほっこりしました。
最後に、、出雲大社周辺にはたくさんのお土産屋さんや飲食店がありますが、私のお気に入りショップを2店ご紹介します。
①出雲大社前 『えすこ』
江戸時代から今まで、職人技で手造りしている生姜糖が有名の老舗店です。
他にもお豆やお茶などこだわって製法しておりとっても美味しいです。うさぎみくじもとてもキュートです^^
②神門通り 『出雲かみしお』
稲佐の浜の海水を汲み上げて作られた「神迎の塩」が有名です。
神話が息づく神聖な海水から作られる日本一縁起の良い御塩が手に入ります。店内も清潔で、店員さんもとても丁寧に接客してくださいます。
出雲は、久しぶりに「住みたい!!」と感じたほどエネルギーの良い土地です。
今回ご紹介した他にも、神社が大変多い土地なのでまたご縁があったところはご紹介したいと思います。
温泉もたくさん出ている土地なので、癒しポイント満載の出雲はとってもオススメです^^
皆さんの旅の参考に少しでもなれば幸いです。